中小企業診断士の勉強を始めようと思ったとき、最初に多くの人が悩むのが教材選びです。テキスト、問題集、過去問、通信講座まで含めると選択肢は非常に多く、「何から買えばいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。私自身も、勉強を始める前はかなり迷いました。
この記事では、独学で中小企業診断士を目指す場合に、最初にそろえておきたい教材の種類と、その選び方の考え方をまとめます。
最初から完璧な教材セットをそろえる必要はありません
診断士試験は範囲が広いため、「全部そろえてから始めないと不安」と感じやすい試験でもあります。ただ、実際に勉強してみると分かるのですが、最初から教材を買いすぎると、どれも中途半端になりやすく、心理的な負担も大きくなります。
学習が進めば、必要な教材や不足している部分は自然と見えてきます。まずは最低限の構成で走り出し、途中で調整していく方が、結果的に無駄が少なくなります。
独学で最低限そろえたい教材はこの3つ
独学の場合、基本となる教材は次の3種類です。
・一次試験用テキスト
・一次試験用問題集
・過去問題集
この3つがあれば、まずは十分に学習を進めることができます。二次試験対策の教材については、一次試験の学習がある程度進んでから考えても遅くありません。
テキストは「網羅性」より「続けやすさ」で選ぶ
テキスト選びで重視したいのは、「全部載っているか」よりも「読み切れるか」「何度も見返せるか」です。
代表的なテキストとしては、
・TAC スピードテキスト
・LEC 出る順テキスト
・同友館 中小企業診断士試験シリーズ
などがあります。
網羅型のテキストは安心感がありますが、分量が多く、最初から完璧に理解しようとすると挫折しやすくなります。独学の場合は、まず全体像をつかめる構成かどうか、分冊になっていて持ち運びしやすいか、文章が自分に合っているかといった点も重要です。
問題集は理解度チェックと弱点発見のために使う
テキストを読んでいると「分かった気になる」ことが多く、実際に問題を解いてみて初めて理解が浅かったと気づくことがよくあります。
問題集は、知識を定着させるためというより、「どこが分かっていないかを見つける道具」と考える方が使いやすいと感じています。
代表的な問題集としては、
・TAC スピード問題集
・LEC 出る順問題集
などがあります。
最初から正答率を気にしすぎず、間違えた問題こそが復習すべきポイントだと割り切って使う方が、精神的にも楽に続けられます。
過去問は試験直前だけのものではありません
過去問というと「直前期に仕上げとして解くもの」というイメージを持つ方も多いですが、独学の場合は早めに触れておくメリットが大きいと感じています。
実際の試験でどのような聞かれ方をするのかを知ることで、テキストの読み方や問題集の使い方も変わってきます。
代表的な過去問集には、
・TAC 中小企業診断士 過去問題集
・LEC 過去問解説集
などがあります。
過去問は点数を取るためだけでなく、出題傾向を理解するための学習ツールとして活用するのがおすすめです。
二次試験対策の教材は今すぐ買わなくて大丈夫
二次試験の存在が気になって、早くから対策本をそろえたくなる気持ちもよく分かります。ただ、一次試験の学習を始めたばかりの段階では、まず基礎知識を積み上げることが最優先です。
二次試験の考え方を少し知っておく程度であれば十分で、教材を本格的にそろえるのは一次試験が見えてきてからで問題ありません。
教材選びで一番大切なのは「今の自分に合っているか」
勉強に使える時間、集中できる時間帯、理解のスピードは人それぞれ違います。誰かにとっての最強教材が、自分にも合うとは限りません。
正解探しに時間をかけすぎるよりも、まずは選んだ教材で走り出し、必要に応じて調整していく方が、結果的に合格に近づくと感じています。
まとめ
独学で診断士を目指す場合、最初に必要なのは、テキスト・問題集・過去問の3点セットです。最初から完璧を目指さず、今の自分が続けられる形を作ることを優先してみてください。
次の記事では、私が実際に一次試験の基礎固めに使っているテキストと、その具体的な使い方について詳しく紹介します。

