U2026年度(令和8年度)から、中小企業診断士試験にいくつかの制度変更があります。
なかでも「口述試験の廃止」は試験フローを大きく変える変更です。
今後受験を考えている方は、新しい流れをしっかり把握しておきましょう。
2026年度 変更点の概要
最大の変更|口述試験の廃止
2026年度から、2次試験の最終ステップだった口述試験が廃止されます。これにより、2次筆記試験に合格した時点で最終合格となります。
合格フローの変化(旧→新)
なぜ廃止されたのか
中小企業庁の公式発表によると、廃止の主な理由は財政上の問題です。新型コロナウイルス対応や令和5年度台風6号による再試験実施などの臨時的な経費に加え、人件費・会場費の高騰という継続的なコスト増により、試験会計が悪化したことが背景にあります。
また、口述試験の合格率が例年95%以上と高く、実質的なふるい落としの機能が薄かったことも廃止の方向性につながったと考えられます。



口述試験は「ほぼ全員が合格する」関門でしたが、試験日程を延ばしていたことは確かでした。
廃止によって最終合格が約1か月前倒しになり、実務補習の開始も早められる可能性があります。受験者にとってはむしろ良い変化かもしれませんね。
受験手数料の改定
1次・2次それぞれの手数料は変わりますが、合計は32,300円で同額です。
| 区分 | 令和7年度まで(旧) | 令和8年度〜(新) | 差分 |
|---|---|---|---|
| 第1次試験 | 14,500円 | 17,200円 | +2,700円 |
| 第2次試験 | 17,800円 | 15,100円 | −2,700円 |
| 合計 | 32,300円 | 32,300円 | 変わらず |
口述試験の廃止により2次試験の運営コストが下がる一方、1次試験の手数料を引き上げることで収支バランスを調整した形です。
2026年度 試験日程(予定)
| 内容 | 日程(令和8年度予定) |
|---|---|
| 第1次試験申込期間 | 令和8年4月23日(木)〜5月27日(火) |
| 第1次試験 | 令和8年8月1日(土)・2日(日) |
| 第1次合格発表 | 令和8年9月上旬(予定) |
| 第2次試験申込期間 | 令和8年8月〜9月(予定) |
| 第2次試験(筆記) | 令和8年10月25日(日) |
| 最終合格発表 | 令和9年1月13日(水)※例年より約1か月前倒し |
※上記は予定です。変更になる場合があります。最新情報は日本中小企業診断士協会連合会(JF-CMCA)公式サイトおよび中小企業庁の公式サイトでご確認ください。
主催団体の名称変更
2024年10月1日付で、試験を主催する団体の名称が変わりました。
公式情報の参照先URLも変わっているため、ブックマークをお持ちの方は更新をおすすめします。
受験者への影響まとめ



口述試験の廃止は、長年受験者にとってのラストハードルでしたが、実質的な影響は「最終合格が1か月早まる」という点が最も大きいと感じています。
2次筆記試験の準備に集中できる環境は変わりませんので、学習戦略をしっかり立てて進めていきましょう。









