U「もし今日、社員のPCがランサムウェアに感染したら——」試験対策をしていてふと恐ろしくなりました。経営情報システムの情報セキュリティは、ただの暗記分野ではなく、実際に企業を守るための知識なんですね。CIA(機密性・完全性・可用性)という3要素を軸に、今回は試験頻出の管理策まで一緒に整理してみます。
目次
情報セキュリティの3大要素:CIA
C
機密性(Confidentiality)
許可された者だけが情報にアクセスできる状態を確保すること
脅威例:不正アクセス・情報漏洩・盗聴
I
完全性(Integrity)
情報が改ざん・破壊されず正確・完全な状態を維持すること
脅威例:改ざん・不正書き換え・データ破損
A
可用性(Availability)
許可された者が必要なときに情報・システムを利用できる状態を確保すること
脅威例:DoS攻撃・システム停止・ランサムウェア
試験頻出計算:可用性(稼働率)
可用性 = 稼働時間 ÷ (稼働時間 + 停止時間)× 100%
例:月間720時間稼働予定、うちシステム停止が7.2時間だった場合
可用性 = 712.8 ÷ 720 × 100 = 99.0%
「99.9%」(スリーナイン)は月あたり約43分の停止が許容範囲。「99.99%」(フォーナイン)は約4.3分。
可用性 = 712.8 ÷ 720 × 100 = 99.0%
「99.9%」(スリーナイン)は月あたり約43分の停止が許容範囲。「99.99%」(フォーナイン)は約4.3分。
リスク対応の4戦略
| 戦略 | 内容 | 例 | コスト |
|---|---|---|---|
| 低減(軽減) | 対策によりリスクを減らす | ファイアウォール導入、多要素認証 | 中〜高 |
| 移転(転嫁) | リスクを第三者に移す | サイバー保険加入、外部委託 | 中 |
| 保有(受容) | リスクをそのまま受け入れる | 費用対効果が低い場合、意識的に受容 | 低 |
| 回避 | リスクの原因となる活動をやめる | 危険なサービスの廃止、該当業務の中止 | 機会損失 |
主要サイバー攻撃の手法
フィッシング(Phishing)
偽サイト・偽メールでID/パスワードを騙し取る。スピアフィッシング(特定個人を狙う)が近年増加。
ランサムウェア(Ransomware)
ファイルを暗号化して身代金を要求するマルウェア。可用性(A)を直撃。バックアップが最大の対策。
SQLインジェクション
Webフォームに悪意あるSQL文を入力し、DBを不正操作する攻撃。個人情報漏洩の原因に。入力値の無害化(サニタイジング)が対策。
標的型攻撃(APT)
特定の組織を長期間にわたり執拗に攻撃する手法。メール添付→内部侵入→情報収集→持ち出し。防御は出口対策(通信監視)が重要。
セキュリティポリシーの3階層とISMS
1
情報セキュリティ基本方針
組織全体の考え方・方向性を示す最上位文書。経営者が承認。「なぜ情報セキュリティを守るか」を宣言する。
2
対策基準(情報セキュリティ対策基準)
基本方針を実現するための具体的な規則・基準。「パスワードは8文字以上」「USBメモリは申請制」など。
3
実施手順(セキュリティ実施規程)
現場の作業手順書レベル。「パスワードの変更手順」「インシデント報告の手順」など担当者が実際に使う手順。
ISMS(ISO/IEC 27001)は、この3層を含む情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格。PDCAサイクルで継続的に改善する。認証取得により取引先への信頼性アピールができる。
試験頻出ポイント整理
CHECK — 試験でよく問われるポイント
1. CIAの3要素とその脅威の組み合わせ
機密性=不正アクセス・漏洩、完全性=改ざん、可用性=DoS・ランサムウェア。セットで覚える。
2. 可用性の計算
稼働率(可用性)= 稼働時間 ÷ (稼働+停止)× 100%。並列システム(OR接続)と直列システム(AND接続)の違い。
3. リスク対応4戦略の使い分け
低減・移転・保有・回避。「保険加入」は移転、「業務停止」は回避、「対策なし」は保有(受容)。
4. 多要素認証の3要素
知識情報(パスワード)・所持情報(ICカード)・生体情報(指紋)の組み合わせ。2つ以上組み合わせる。
5. デジタル署名の目的
「なりすまし防止(本人確認)」と「改ざん検知(完全性確保)」。暗号化(機密性確保)とは別の目的。
機密性=不正アクセス・漏洩、完全性=改ざん、可用性=DoS・ランサムウェア。セットで覚える。
2. 可用性の計算
稼働率(可用性)= 稼働時間 ÷ (稼働+停止)× 100%。並列システム(OR接続)と直列システム(AND接続)の違い。
3. リスク対応4戦略の使い分け
低減・移転・保有・回避。「保険加入」は移転、「業務停止」は回避、「対策なし」は保有(受容)。
4. 多要素認証の3要素
知識情報(パスワード)・所持情報(ICカード)・生体情報(指紋)の組み合わせ。2つ以上組み合わせる。
5. デジタル署名の目的
「なりすまし防止(本人確認)」と「改ざん検知(完全性確保)」。暗号化(機密性確保)とは別の目的。
Uのメモ
U のメモ
情報セキュリティの問題で混乱しやすいのが「暗号化」と「デジタル署名」の目的の違いです。
・暗号化 → 機密性(C)を守るため。第三者に読まれないように。
・デジタル署名 → 完全性(I)と認証のため。改ざん検知+本人確認のために使う。
「なんとなく混同していた」という方が多い論点ですが、「何を守るための技術か」を意識すると整理できます。
・暗号化 → 機密性(C)を守るため。第三者に読まれないように。
・デジタル署名 → 完全性(I)と認証のため。改ざん検知+本人確認のために使う。
「なんとなく混同していた」という方が多い論点ですが、「何を守るための技術か」を意識すると整理できます。









