U「CADとCAMって何が違うの?」「CIMってどういう意味?」と過去問を解きながら混乱した記憶があります。コンピュータを使った生産の自動化・統合の仕組みは、製造業の競争力を語るうえで欠かせません。CAD/CAM/CIM・FMSの関係を図解で整理してみました。
この記事でわかること
- CAD・CAM・CIMの定義と相互の関係
- FMS(フレキシブル生産システム)の構成と特徴
- GTとセルラー生産方式
- NC工作機械・マシニングセンタとは
- スマートファクトリー・IoTとの関連
目次
CAD・CAM・CIMの関係——設計から製造まで
| 用語 | 正式名称 | 内容・機能 |
|---|---|---|
| CAD | Computer Aided Design | コンピュータ支援設計。2D/3D図面の作成・修正・シミュレーションを行う |
| CAM | Computer Aided Manufacturing | コンピュータ支援製造。CADデータをもとにNC工作機械の加工プログラムを自動生成する |
| CAE | Computer Aided Engineering | コンピュータ支援エンジニアリング。強度・熱・流体解析などのシミュレーションで試作を省く |
| CIM | Computer Integrated Manufacturing | コンピュータ統合生産。CAD/CAM・生産管理・在庫管理・販売管理などを統合的に管理するシステム |
FMS——多品種少量生産に対応する柔軟な自動化
FMS(フレキシブル生産システム)とは
多品種・変量生産に対応できる柔軟性(フレキシビリティ)を備えた自動化生産システム。主な構成要素:
① NC工作機械・マシニングセンタ:数値制御で多様な加工が可能な工作機械
② 自動搬送システム(AGV等):製品・材料を自動で搬送する無人搬送車
③ 自動倉庫(AS/RS):コンピュータ制御の自動格納・取り出し設備
④ セントラルコンピュータ:全体の制御・スケジューリングを統合管理
メリット:段取り替えが少ない・24時間無人稼働・多品種対応
デメリット:初期投資が大きい・高稼働率が必要
GT(グループテクノロジー)とセルラー生産
| 概念 | 内容 |
|---|---|
| GT(グループテクノロジー) | 形状・加工工程が類似した部品をグループ化し、同じ機械グループで効率的に加工する考え方 |
| セルラー生産方式 | GTに基づき、特定の部品グループを担当する機械セル(グループ)を構成し、ライン生産と個別生産の長所を組み合わせた方式 |
| マシニングセンタ | フライス・ドリル・旋削など複数の加工を1台で行えるNC工作機械。工具自動交換装置(ATC)を備える |
| DNC | Direct Numerical Control。複数のNC工作機械を1台のコンピュータで一元管理・制御する方式 |
Uのメモ
学習メモ
- CAD(設計)→CAM(加工プログラム生成)→実際の加工(NC工作機械)という流れ
- CIM:CAD/CAM+生産管理・販売管理などを統合したシステム全体
- FMS:多品種少量対応の自動化システム。NC機械+AGV+自動倉庫+制御コンピュータで構成
- GT(グループテクノロジー):類似部品をグループ化→セルラー生産方式のベース
- マシニングセンタ:ATC(自動工具交換)付きNC工作機械。1台で多工程を処理









