ERP・SCM・CRM — 情報システムの3大略語 | 中小企業診断士1次試験 経営情報システム

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「ERPとCRMって何が違うの?」と最初は混乱していました。でも「誰のためのシステムか」という軸で整理したら、Amazonで注文したときに裏側で動く3つのシステムがはっきり見えてきました。

ERP・SCM・CRMはいずれも企業の業務を支える情報システムの略語です。それぞれ「誰のための、何を管理するシステムか」が異なります。名前を暗記する前に、目的の違いを押さえましょう。

ERP
Enterprise Resource Planning
企業の社内資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を統合管理するシステム。財務・人事・生産・販売・在庫などを一元化。SAPが世界最大手。
社内統合
SCM
Supply Chain Management
原材料の調達から製造・物流・販売までサプライチェーン全体を最適化するシステム。在庫削減・リードタイム短縮・コスト最小化が目標。
供給網の最適化
CRM
Customer Relationship Management
顧客情報・購買履歴・問い合わせ履歴を一元管理し顧客との関係を強化するシステム。顧客満足向上・リピート率アップ・LTV最大化が目標。
顧客関係の強化
目次

Amazonの注文で3システムを体感する

Amazonで本を1冊注文する——この当たり前の操作の裏側で、3つのシステムが連携して動いています。

注文ボタンを押すCRM:顧客情報・購買履歴記録
在庫確認・出荷指示SCM:在庫・配送最適化
売上・請求計上ERP:財務・売上管理
配送完了CRM:満足度フォロー
3システムの主語の違い
ERP:「自社内の効率」を高めるシステム → 主語は「会社」
SCM:「取引先・物流を含めた流れ」を最適化 → 主語は「サプライチェーン全体」
CRM:「顧客との関係」を深めるシステム → 主語は「顧客」

関連システム:SFAとKMS

略語フルネーム目的CRM/ERPとの関係
SFASales Force Automation(営業支援システム)営業活動(商談・訪問・見積)の記録・管理・自動化CRMと連携。顧客情報と商談情報を共有
KMSKnowledge Management System(知識管理システム)社内の暗黙知・ノウハウを形式知化して蓄積・共有ERPと連携。組織学習・競争力強化に貢献
MISManagement Information System(経営情報システム)経営判断に必要な情報を収集・加工・提供ERP等のデータを集約して経営者が使いやすい形で提供
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SFAとCRMは混同しやすいですが、SFAは「営業担当者が使う商談管理ツール」、CRMは「会社全体で顧客情報を共有・活用する仕組み」というイメージで分けると整理しやすかったです。

試験頻出ポイントのまとめ

  • ERP:社内の生産・販売・財務・人事を統合管理。SAPが代表例
  • SCM:調達→製造→物流→販売のサプライチェーン全体を最適化。在庫削減・リードタイム短縮が目標
  • CRM:顧客情報・購買履歴・問い合わせを一元管理。LTV(顧客生涯価値)最大化が目標
  • SFA(営業支援):CRMと連携。商談・訪問記録の自動化
  • 3システムの主語:ERP=自社内、SCM=サプライチェーン全体、CRM=顧客
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この記事を書いた人

中小企業診断士試験勉強中のアラフィフシングルマザーです。
大学卒業後から現在まで、数々の失敗をしながらずっと自営業として試行錯誤を重ねてきました。
もっときちんと経営やビジネスの知識を身につけて、将来は他の事業者の方のお役にも立てたらいいな、と思うようになり、中小企業診断士の試験に挑戦中です。

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