運営管理から出題します。
今回の論点は、IE、つまり作業研究の中の「工程分析・作業者工程分析・連合作業分析・時間研究」です。
IEは、令和5年度にも作業者工程分析が出題されており、過去にも工程分析、動作研究、時間研究などが繰り返し問われています。似た言葉が多く、選択肢の細かい言い換えで間違えやすい論点です。
IE (作業工程分析) の練習問題
工場におけるIEに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 工程分析は、作業者の手や指の細かな動きを分析し、無駄な動作をなくすために用いられる手法である。
イ 作業者工程分析では、作業者の行動を中心に、作業、検査、移動、手待ちなどの状態を工程図記号で表して分析する。
ウ 連合作業分析は、製品が原材料から完成品になるまでの工程順序だけを対象とし、作業者と機械の関係は分析対象としない。
エ 時間研究は、作業者や機械の稼働状態を長時間観察し、稼働率や非稼働率を把握するための手法である。
答えを、ア・イ・ウ・エの中から選んでください。
回答と解説
Uイ!
正解です。
イが最も適切です。
作業者工程分析は、名前のとおり「作業者の動き」を中心に見る分析です。
作業者が何をしているかを、工程図記号で分けて整理します。
たとえば、
作業している
検査している
移動している
待っている
保管・停滞している
といった状態を、作業者の流れに沿って追いかけます。
ここで大事なのは、「作業者がどこで手待ちしているか」「どこで無駄に移動しているか」「本当に必要な作業に時間を使えているか」を見つけることです。
アは誤りです。
「手や指の細かな動き」を分析するのは、工程分析というより動作研究です。
工程分析は、もっと大きな流れを見ます。材料や作業者が、どの順番で作業・検査・移動・停滞しているかを整理するものです。
つまり、
工程分析 流れを見る
動作研究 細かい身体の動きを見る
という違いです。
ウも誤りです。
連合作業分析は、作業者と機械、または複数の作業者の関係を時間軸で見る分析です。
たとえば、作業者が機械に材料をセットし、機械が加工している間に作業者が待っているのか、別の作業をしているのかを確認します。
つまり、連合作業分析は「人と機械の組み合わせ」を見るためのものです。
ウの「作業者と機械の関係は分析対象としない」という部分が逆です。
エも誤りです。
「作業者や機械の稼働状態を長時間観察し、稼働率や非稼働率を把握する」のは、ワークサンプリングです。
時間研究は、標準時間を設定するために、作業時間を測定・分析する手法です。
試験ではここがよく入れ替えられます。
時間研究 標準時間を決める
ワークサンプリング 稼働率・非稼働率を見る
この問題の整理としては、次のように覚えると区別しやすいです。
工程分析は、工程の流れを見る。
作業者工程分析は、人の流れを見る。
連合作業分析は、人と機械、人と人の組み合わせを見る。
動作研究は、手や身体の細かい動きを見る。
時間研究は、標準時間を決める。
ワークサンプリングは、稼働しているか、待っているかの割合を見る。
今回の正解は、イです。











