【図解で説明】組織構造の練習問題③ | 中小企業診断士1次試験 企業経営理論

企業経営理論の「組織構造」を出題します。

目次

組織構造の練習問題

組織構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 機能別組織は、製品別組織に比べて各製品市場への対応力が高く、製品ごとの利益責任を明確にしやすい。

イ 事業部制組織は、各事業部に権限を委譲しやすく、事業ごとの成果責任を明確にしやすい一方、事業部間で同じ機能が重複し、全社的な効率が低下することがある。

ウ マトリックス組織は、命令系統を一本化できるため、従業員が上司から矛盾した指示を受ける可能性を低くできる。

エ プロジェクト組織は、定型的・反復的な業務を長期的に安定して処理することに向いており、環境変化への対応には適していない。

答えを、ア・イ・ウ・エのどれかで選んでください。

正解です。

イが最も適切です。

事業部制組織は、製品別・地域別・顧客別などの単位で事業部を分け、それぞれに権限と責任を持たせる組織です。

たとえば、家電事業部、食品事業部、海外事業部のように分かれているイメージです。各事業部が自分たちの市場や顧客に合わせて判断しやすくなるため、変化への対応はしやすくなります。

ただし、各事業部がそれぞれ人事、経理、営業、開発などの機能を持つと、同じような部門が社内に重複します。その結果、全社で見ると人員やコストに無駄が生じることがあります。

したがって、

事業ごとの成果責任は明確になる
しかし、機能の重複によって全社効率が下がることがある

この理解が大切です。

アは誤りです。
機能別組織は、営業、製造、開発、経理など機能ごとに分ける組織です。専門性を高めやすく、効率も上げやすい一方で、製品別・市場別の対応力や利益責任の明確さは弱くなりやすいです。アの説明は、むしろ製品別組織や事業部制組織に近い内容です。

ウは誤りです。
マトリックス組織は、たとえば機能別組織と事業別組織を組み合わせる形です。開発部門の上司と、プロジェクト側の上司というように、複数の命令系統が生まれます。そのため、命令系統を一本化できるのではなく、むしろ指示の衝突や責任の曖昧さが問題になりやすいです。

エは誤りです。
プロジェクト組織は、新製品開発、システム導入、イベント運営など、特定の目的や期限がある業務に向いています。定型的・反復的な業務を長期的に安定処理する組織というより、環境変化や個別課題に対応するための組織です。

覚え方としては、次のように整理すると区別しやすくなります。

機能別組織は、専門性と効率を重視する組織です。
事業部制組織は、市場対応と成果責任を重視する組織です。
マトリックス組織は、複数の軸を組み合わせる組織です。
プロジェクト組織は、期限つきの課題解決に向いた組織です。

この論点では、試験で「メリット」と「デメリット」を逆に入れ替える形の引っ掛けがよく出ます。特に、機能別組織と事業部制組織の違い、マトリックス組織の命令系統の複雑さは狙われやすいところです。

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この記事を書いた人

中小企業診断士試験勉強中のアラフィフシングルマザーです。
大学卒業後から現在まで、数々の失敗をしながらずっと自営業として試行錯誤を重ねてきました。
もっときちんと経営やビジネスの知識を身につけて、将来は他の事業者の方のお役にも立てたらいいな、と思うようになり、中小企業診断士の試験に挑戦中です。

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