2次試験に合格したとしても、「やった!」という気持ちより「……次は何をすればいい?」という戸惑いの方が大きくなってしまいそう…。
登録に15日の実務が必要と知って、「実務補習と実務従事って何が違うの?」と混乱しました。
今回はその仕組みを整理します。
目次
診断士登録の流れ:2次合格から登録完了まで
口述試験を経て、最終合格が確定する。ここから3年以内に登録要件を満たす必要がある。
実務補習または実務従事を合計15日以上こなす。どちらか、または組み合わせて可。
中小企業庁へ申請。実務補習修了証・実務従事証明書を添付して郵送。
中小企業診断士として正式登録。登録証が交付され、診断士を名乗れる。
▍ POINT
2次合格から3年以内に15日以上の実務要件を満たさないと、登録権利が失効します。試験合格後は早めに計画を立てましょう。
実務補習と実務従事、何が違う?
大きく分けると、「実務補習」は中小企業診断協会が主催する公式プログラム、「実務従事」は協会以外の方法で実務日数を積むルートです。どちらも15日のカウントに使えます。
コース
5日間コース / 15日間コース(5日×3回)
費用
5日間:約5〜6万円
15日間:約15〜17万円
特徴
公式ゆえ信頼性が高く、協会の人脈形成にも有効。日程は固定。
形式
自力案件 / 民間プログラム / 窓口相談の3ルート
コース
日程は柔軟(1日単位でカウント可能な場合も)
費用
自力:0円〜
民間:8日間 約10〜12万円など
特徴
柔軟性が高く、コスト抑制も可能。自己手配の難しさあり。
費用比較:何を選ぶといくらかかる?
実務補習(協会)
5日コース
5日
約5〜6万円
5日で1回分。3回受けると15日・約16万円程度
実務補習(協会)
15日コース
15日
約15〜17万円
まとめて15日を一括受講するコース
民間実務従事プログラム
8日コース
8日
約10〜12万円
内容・指導体制は主催者によって異なる
民間実務従事プログラム
15日コース
15日
約18〜22万円
協会補習と同等以上の費用になるケースも
窓口相談業務
商工会議所等
1日〜
無償〜少額
1日単位で実績として認められる場合が多い
自力案件
知人企業等
1日〜
0円〜
費用はかからないが、案件確保・証明書発行が必要
実務従事の3ルートを詳しく見る
実務従事は大きく3つのルートから選べます。それぞれのメリット・デメリットを確認して、自分の状況に合った選択をしましょう。
1
自力案件(知人企業・副業先への診断)
知人の経営者や副業先の企業に対して、経営診断や助言を行い、証明書を発行してもらう方法。すでにコンサル的な関係がある方には最も費用を抑えられる選択肢。
メリット費用がほぼかからない。実際の企業との信頼関係が深まる。
案件の確保・診断報告書の作成・証明書の発行手続きをすべて自分で行う必要がある。難易度はやや高め。
2
民間の実務従事プログラムに参加する
近年は民間企業や一般社団法人が主催する実務従事プログラムが増加。内容は実務補習に近く、グループで企業診断を行う形式が多い。協会補習より日程の融通が利くことが多い。
メリット日程の選択肢が豊富。申し込みのタイミングが協会補習より柔軟なことが多い。
費用は協会補習と同程度になる場合も。主催者の質にばらつきがあるため、実績・評判の確認が必要。
3
窓口相談業務(商工会議所・自治体等)
商工会議所や都道府県の中小企業支援機関、自治体などの経営相談窓口に従事する方法。1日単位で実務日数としてカウントされるため、平日休みが取れる方には積み上げやすい。
メリット費用はほぼかからない。企業内診断士でも現実的に取り組める選択肢。
事前の登録・審査が必要。継続して15日分を積むには相応の期間がかかる。
全体像をマインドマップで整理する
実務補習・実務従事・更新要件の関係を視覚的に整理したマインドマップです。登録から更新までの全体像を把握するのに役立ててください。
独立志向 vs 企業内診断士:どちらが向いている?
実務補習と実務従事のどちらを選ぶかは、キャリアの方向性によっても変わります。独立を目指す方と、企業内で資格を活かす方とで、向いている選択肢は異なります。
独立志向の方
実務補習(協会)を強く推奨
独立後に最も重要になるのが「実務力」と「人脈」です。実務補習は指導員(現役診断士)のもとで本格的な経営診断を体験できるうえ、同期のグループメンバーや協会との繋がりが生まれます。独立後の案件紹介や勉強会参加など、協会ネットワークは長期的な資産になります。
おすすめの理由実務力の習得 + 協会人脈の形成を同時に得られる、コストパフォーマンスの高い選択。
企業内診断士の方
日程・費用に応じて柔軟に選択
本業の休暇取得が難しい場合、固定日程の協会補習は参加しにくいことがあります。民間実務従事や窓口相談であれば、週末や有給を使って少しずつ積み上げることも可能。費用面でも、窓口相談なら大きな出費なく要件を満たせます。ただし将来的に独立の可能性があるなら、協会との接点は早めに持っておくと有利です。
おすすめの理由日程の柔軟性とコスト効率を優先。将来の独立検討があるなら協会補習も視野に入れる。
登録後の更新要件:5年ごとに30日
診断士として登録した後も、5年ごとに更新の義務があります。更新には「知識の補充」と「実務の従事」の両方が必要で、合計30日分の実務従事が求められます。
実務従事 30日以上
登録時と同様に、実務補習・実務従事(自力案件・民間・窓口相談)の組み合わせで30日をカウント。5年間で計画的に積み上げていく。
知識の補充(理論政策更新研修 等)
診断協会や登録機関が実施する研修・セミナーを受講して「知識補充」の要件を満たす。更新研修の受講は期間中5回が目安。
更新時期に注意
登録日から5年が更新期限。失念すると資格が失効するため、登録後は更新スケジュールをカレンダーに記録しておくことを強く推奨。
▍ POINT
更新の30日は「5年でトータル30日以上」。毎年6日ペースで積み上げれば余裕を持ってクリアできます。登録後も実務従事の機会を継続的に確保しておきましょう。
まとめ:登録・更新に向けたチェックリスト
実務要件 確認チェックリスト
2次合格から3年以内に15日の実務要件を満たす計画を立てた
独立志向なら実務補習、企業内なら日程・費用で柔軟に選択する方針を決めた
更新要件は5年ごとに30日の実務従事が必要であることを把握した
登録後の更新期限をカレンダーに登録した(または登録後に行う予定)
実務補習か実務従事か、最初は迷いますよね。
わたし自身まだ先の話ですが、早めに選択肢を整理しておくことで「合格後にバタバタしない」準備ができると思っています。
合格したその日から動けるように、今のうちに知っておこうと思いました。
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