U「ローカルベンチマーク」という名前を見たとき、何かの評価基準かと思いました。実際には、中小企業の経営状態を財務6指標と非財務4項目で「見える化」する経済産業省のツールです。金融機関との対話にも使われ、診断士試験でも近年注目されています。
この記事でわかること
- ローカルベンチマーク(ロカベン)の目的と活用場面
- 財務6指標の内容と計算方法
- 非財務4項目(経営資源・市場・内部管理体制・財務)
- 経営改善計画・早期経営改善計画支援事業との関係
- 事業性評価と金融機関との対話での活用
目次
ローカルベンチマーク(ロカベン)とは
制度の概要
ローカルベンチマークとは、経済産業省が提供する中小企業の経営状態を財務・非財務の両面から「見える化」するための診断ツール。目的:
・企業自身が経営の現状・課題を客観的に把握する
・金融機関・支援機関・専門家との対話(事業性評価)の共通基盤にする
・早期の経営改善・経営計画策定を促す
財務6指標——数字で経営の健康状態を診る
| 指標 | 計算式 | 測定するもの |
|---|---|---|
| 売上高増加率 | (当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100 | 成長性 |
| 営業利益率 | 営業利益÷売上高×100 | 本業の収益性 |
| 労働生産性 | 付加価値額(粗利)÷従業員数 | 人的資源の効率性 |
| EBITDA有利子負債倍率 | 有利子負債÷(営業利益+減価償却費) | 借入返済能力(低いほど良い) |
| 営業運転資本回転期間 | (売上債権+棚卸資産-買入債務)÷月商 | 運転資金の効率性(資金繰り) |
| 自己資本比率 | 自己資本÷総資産×100 | 財務安定性(高いほど良い) |
非財務4項目——数字に現れない強みと課題を見る
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 経営者への依存度・後継者の有無 | 経営者が不在になった場合のリスク・後継者育成状況 |
| 従業員との関係性 | 従業員の定着率・採用状況・モチベーション管理 |
| 事業計画の策定状況 | 中期経営計画の有無・財務目標の設定・KPI管理 |
| 取引先への依存度 | 主要取引先への売上集中度・取引先の多様性 |
経営改善計画・早期経営改善計画支援事業
早期経営改善計画策定支援事業(ポストコロナ対応含む)
- 目的:認定支援機関(税理士・中小企業診断士等)のサポートで経営改善計画を策定し、金融機関と対話する機会を設ける
- 支援内容:計画策定費用・モニタリング費用の2/3を国が補助(上限25万円)
- 対象:借入金の返済猶予を受けていない、早期の経営改善を望む中小企業
- 計画の内容:ローカルベンチマークを活用した現状分析+3〜5年の財務計画
- 金融機関との対話:計画を金融機関に提出→事業性評価に基づく融資・支援へつなげる
Uのメモ
学習メモ
- ローカルベンチマーク(ロカベン):経産省の中小企業経営見える化ツール。財務6指標+非財務4項目
- 財務6指標:売上増加率・営業利益率・労働生産性・EBITDA有利子負債倍率・運転資本回転期間・自己資本比率
- 非財務4項目:経営者依存・従業員関係・計画策定・取引先依存
- 早期経営改善計画:認定支援機関が策定支援。費用の2/3を国が補助(上限25万円)
- 金融機関との「事業性評価」の共通ツールとして活用される









