U「なぜ製品Aより製品Bの方が少ししか作っていないのに、同じ間接費を負担するの?」という疑問がABCへの入口でした。活動量に応じてコストを割り振る発想は、現場のムダを「見える化」するための強力なツールだと思います。
この記事でわかること
- ABC登場の背景:伝統的原価計算では多品種少量品のコストを過小評価しやすい
- ABC4ステップ:活動識別→コストプール集計→コスト・ドライバー設定→製品配賦
- コスト・ドライバー例:段取り回数・検査回数・発注回数・設計変更回数
- ABM(活動基準管理):ABCの情報をもとに活動の改善・廃止を行う管理手法
- 試験では「ABC vs 伝統的原価計算の長所・短所」の比較問題が頻出
目次
伝統的原価計算の問題点とABCの登場
従来の原価計算では製造間接費を直接作業時間などの単純な基準で製品に配賦する。これにより、多品種少量品に間接費が少なく、少品種大量品に多く配賦されるという「製品のクロス補助」が生じやすい。
ABC(Activity-Based Costing)は、間接費を活動(Activity)ごとに集計し、各活動のコスト・ドライバー(費用発生の原因)に基づいて製品に配賦する手法。
ABC(Activity-Based Costing)は、間接費を活動(Activity)ごとに集計し、各活動のコスト・ドライバー(費用発生の原因)に基づいて製品に配賦する手法。
ABCの4ステップ
| ステップ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 活動の識別 | 製造に関わる活動を洗い出す | 段取り・品質検査・購買発注・設計変更 |
| 活動コストプールへの集計 | 各活動にかかるコストを集計 | 段取り活動コスト:200万円 |
| コスト・ドライバーの設定 | 各活動のコスト発生原因(ドライバー)を決める | 段取りドライバー:段取り回数 |
| 製品へのコスト配賦 | ドライバー量に応じて製品にコストを配賦 | 製品Aの段取り回数/総段取り回数×200万円 |
ABCと伝統的原価計算の比較
| 比較項目 | 伝統的原価計算 | ABC |
|---|---|---|
| 配賦基準 | 直接作業時間・機械時間などの単一基準 | 活動ごとの複数のコスト・ドライバー |
| 精度 | 大量生産・単純品種では高い | 多品種少量・間接費比率が高い製品で高い |
| コスト | 計算が簡単・低コスト | 活動の分析・集計コストがかかる |
| 用途 | 製造業の伝統的な原価管理 | 製品別収益性分析・間接費の見直し |
Uのメモ
学習メモ
- ABC登場の背景:伝統的原価計算では多品種少量品のコストを過小評価しやすい
- ABC4ステップ:活動識別→コストプール集計→コスト・ドライバー設定→製品配賦
- コスト・ドライバー例:段取り回数・検査回数・発注回数・設計変更回数
- ABM(活動基準管理):ABCの情報をもとに活動の改善・廃止を行う管理手法
- 試験では「ABC vs 伝統的原価計算の長所・短所」の比較問題が頻出









