U事例IIの設問を見るたびに「どこから手をつければいいんだろう」と感じていました。与件文にはお客様のことも商品のことも地域のことも書いてあって、情報が多すぎて整理できなくて。でも「ダナドコ」という4文字を知ってから、設問の読み方がまるごと変わりました。今日はその整理方法を一緒に確認していきます。
事例IIは「マーケティングの型」を持ち込めば解ける
事例IIは企業経営理論で学んだマーケティングの知識を「中小企業の現場」に当てはめる事例です。対象企業は飲食・小売・観光・サービス業など多岐にわたりますが、問われていることの核心はほぼ変わりません。
「ダナドコ」で解答の骨格を作る
事例IIの解答を組み立てるときに使う最重要フレームワークが「ダナドコ」です。合格者の多くがこの4文字を軸に解答を組み立てています。
たとえば「地元の和菓子屋」の事例で「新規顧客獲得策を述べよ」という設問が出たとします。ダナドコで考えると自然と骨格ができあがります。
な(何を):職人が手作りする季節限定の上生菓子(高品質・希少性)
ど(どのように):インスタグラムで製造工程を発信し、地域コミュニティとの体験イベントを開催する
こ(効果):贈答需要の取り込みにより客単価が向上し、口コミによるリピーター獲得にもつながる
設問の4タイプを見分ける
事例IIの設問は問われ方が異なりますが、大きく4つのタイプに分類できます。設問を読んだ瞬間に「このタイプだ」と判断できると、解答の方向性がブレません。
| 設問タイプ | 典型的な問われ方 | 解答の核心 |
|---|---|---|
| ターゲット策定 | 「どのような顧客層をターゲットにすべきか」 | ダナドコの「だ」に全力。与件のデモグラフィック・ライフスタイルから特定する |
| 施策提案 | 「どのような施策を講じるべきか」 | ダナドコの「ど」が中心。具体的な手段を2〜3点列挙する |
| 強み活用 | 「B社の強みを活かしてどのように対応すべきか」 | 与件の強みを必ず引用して施策に繋げる(強みなき施策は×) |
| 効果説明 | 「その施策の効果を述べよ」「なぜその施策が有効か」 | ダナドコの「こ」を明示。数値的・質的の両面で書くと高評価 |
与件文から「使える情報」を拾う読み方
事例IIの与件文には、解答に使える情報と使えない情報が混在しています。読みながら以下の4つの箱に振り分ける習慣をつけると、解答組み立てが格段に速くなります。
Sこだわりの原材料・製法
S長年の顧客との信頼関係
S立地・アクセスの良さ
Sコミュニティとのつながり
WIT・SNS対応の遅れ
W後継者・人手不足
W商品ラインナップの狭さ
W価格競争力のなさ
O健康志向・本物志向の高まり
OEC・SNS普及
O地域ブランドへの関心
O贈答需要の拡大
T人口減少・顧客の高齢化
T原材料費の高騰
T競合他社の価格攻勢
T消費者ニーズの多様化
事例IIの解答で高得点を狙うには「強み(S)×機会(O)」の組み合わせを意識することが重要です。弱みや脅威ばかりに目が向くと、施策の根拠が薄くなりがちです。



与件文を読みながらSWOT分類のメモを書く練習をはじめたとき、最初は「これは強みか機会か?」と迷うことが多かったです。ポイントは「内部(自社)か外部(環境)か」で仕分けること。自社の努力で変えられるものが内部、変えられないものが外部と考えると、だいぶ迷いが減りました。
解答プロセス4ステップ
本番80分の時間配分
身近な場面でダナドコを体感する
近所の小さなカフェを例に考えてみます。大手チェーンが近くに出店してきた状況で、そのカフェが生き残るための施策を考えるとします。
試験の事例IIはこれと同じ思考プロセスです。与件文に書かれた「カフェ」の情報をSWOTで整理して、ダナドコに当てはめれば、解答の骨格が自然と完成します。



過去問を解くとき、最初は「与件文のどこを使えばいいかわからない」と感じていました。でもSWOTでマークをつける練習を続けると、「このカフェは技術力(S)があって観光地化(O)が進んでいる、だからインバウンド向け体験プログラムを提案すればいい」と流れるように組み立てられるようになりました。焦らず、過去問1問1問で体に染み込ませていけば大丈夫です。
まとめ
- 事例IIの解答骨格は「ダナドコ(誰に・何を・どのように・効果)」で作る
- 設問タイプを見極め、問われていることに的確に答える(ターゲット策定・施策提案・強み活用・効果説明)
- 与件文をSWOT視点で読み、「強み×機会」の組み合わせを解答の根拠にする
- 与件文にない情報を自分で追加しない。必ず与件文の言葉を根拠に使う
- 時間配分:設問先読み5分→与件精読20分→記述45分→見直し10分









