U過去問を年度別に並べてみたとき、同じテーマが繰り返し出てくる構造に気づきました。これがわかると、学習の優先順位が変わります。
事例Iは「組織・人事」を扱う事例です。令和以降の過去問を年度別に並べると、同じテーマが繰り返し出題されている構造がはっきり見えてきます。傾向を把握することで、「何を深く学ぶべきか」の優先順位が自然と決まります。このページでは、出題構造・頻出テーマ・設問タイプ・頻出ワードをデータで整理します。
このページでわかること
- 事例Iの設問数・配点・記述量・時間配分の傾向
- 令和以降で繰り返し出題されるテーマとその頻度
- 設問タイプ(問題点指摘・施策提案・理由説明)の出現頻度
- 与件文に必ず登場する頻出キーワード20個
- 事例I攻略に向けた3つの学習ポイント
目次
事例Iの出題構造
設問数
4〜5問
各設問が独立した論点として出題される
配点
100点満点
1設問あたり20〜25点が標準的な配分
解答字数
100〜200字/問
全体で400〜700字程度を80分で書く
時間配分の目安
80分
与件文読解20分・設問解答60分が基本
読解と記述のバランスが事例Iの特徴です。与件文は1,500〜2,000字程度で、組織・人事の問題を含む企業の背景が書かれています。設問は「組織上の問題点」「人事施策の提案」「理由の説明」など、与件文の根拠と理論の組み合わせで答える形式が中心です。
令和以降の頻出テーマランキング
組織変革と人事施策の2テーマは、令和以降ほぼ毎年いずれかの設問で問われています。「なぜ組織を変えるのか」「変革後の人材をどう育成・評価するか」という流れで設問が設計されていることが多く、2テーマをセットで整理しておくと対応力が格段に上がります。
設問タイプ別の出題頻度
| 設問タイプ | 典型的な問われ方 | 出題頻度 | 解答の方向性 |
|---|---|---|---|
| 問題点指摘型 | 「組織上の問題点を述べよ」「現状の課題を指摘せよ」 | 高 | 与件文の記述から具体的な問題を2〜3点抽出し、組織論の用語で言い換える |
| 施策提案型 | 「どのような施策を講じるべきか」「人事制度をどう整備すべきか」 | 高 | 課題との対応関係を明示しながら、理論に裏打ちされた施策を提案する |
| 理由説明型 | 「なぜ〇〇したのか」「〇〇の理由を述べよ」 | 中 | 企業の置かれた状況・戦略的意図・組織的背景を複合的に説明する |
| 効果・メリット型 | 「どのような効果が期待できるか」「メリットを述べよ」 | 低 | 施策の目的・対象・期待される変化をセットで記述する |
問題点指摘型と施策提案型が全設問の7割以上を占めると見られます。この2タイプの解答パターンを身につけると、初見の問題でも「まず問題を与件文から抽出し、次に施策を対応させる」という思考の流れが自然に作れるようになります。



設問タイプをあらかじめ分類しておくと、与件文を読みながら「これは問題点指摘型に対応する記述だな」と拾いやすくなります。読解のスピードが上がるだけでなく、解答の方向性のブレも減りました。
頻出ワード集(与件文で必ず登場するキーワード)
組織変革
権限委譲
事業承継
人材育成
モチベーション
機能別組織
事業部制
マトリクス組織
評価制度
OJT
採用戦略
経営理念
コミュニケーション
経営者
後継者
新規事業
多角化
中途採用
専門人材
組織文化
太字(濃色)の5語は、令和以降の与件文でとくに繰り返し登場するキーワードです。これらが出てきたとき、設問との対応関係を即座に結びつけられるよう、意味と文脈をセットで覚えておきましょう。残りの15語は「出てきたら関連設問の根拠になりやすい」語として押さえておくと確実です。
事例I攻略の3つのポイント
01
与件文読解:設問対応箇所を色分けしながら読む
与件文を初読するとき、設問を先に確認してから読み始めます。「組織変革」「人事施策」「事業承継」など、設問のキーワードに対応しそうな記述に色別マーカーを引きながら読むと、解答作成時に根拠を探す手戻りが減ります。1,500字前後の与件文を読む時間は15〜20分が目安です。
02
理論の当てはめ:与件文の言葉を組織論の用語に変換する
与件文に「部門間の連携がうまくいっていない」と書かれていれば、「縦割り構造による横断的コミュニケーションの欠如」と言い換えることが求められます。事例Iは現象をそのまま写すのではなく、組織論・人事論の概念で再記述する力を測る試験です。理論の引き出しを増やすことが得点に直結します。
03
字数配分:設問の配点に比例した字数で書く
20点の設問には100字程度、25点には120〜150字程度を目安とします。字数が少なすぎると「根拠が薄い」と評価され、多すぎると的外れな記述が増えます。箇条書き的な構成(理由〇〇、施策〇〇、効果〇〇)を意識すると、採点者が読みやすく、得点しやすい解答になります。
まとめ
- 事例Iの設問数は4〜5問、配点100点、解答字数は1問あたり100〜200字が目安
- 令和以降は「組織変革」と「人事施策」が最頻出テーマ。2テーマをセットで学習する
- 設問タイプは「問題点指摘型」と「施策提案型」が7割超。この2パターンの解答骨格を先に身につける
- 頻出ワード上位5語(組織変革・権限委譲・事業承継・人材育成・モチベーション)は意味と文脈をセットで覚える
- 与件文の言葉を組織論の用語で言い換える「変換力」が事例I得点の核心
Uのメモ
傾向分析で気づいたのは、「頻出テーマを知っている」ことより「頻出テーマが問われたときに何を書くか」の型ができているかどうかが勝負だということ。組織変革の問題が出たとき、自分の中に「問題点→変革理由→施策→効果」という思考の流れが自動で動くようになるまで、過去問演習を繰り返すのが結局いちばんの近道でした。









