U「80分あるのに、なぜいつも時間が足りなくなるのだろう…」と感じたことはないでしょうか。二次試験の時間配分に悩む受験生の声は多く、私自身も最初は見当がつきませんでした。この記事では、参考書や合格者の方の体験談をもとに、事例別の分刻みタイムラインと時間配分の考え方を整理しています。
中小企業診断士の二次試験(筆記)は、事例Ⅰ〜Ⅳの4科目で構成されています。各事例は制限時間80分・100点満点で採点され、1次試験のような選択肢問題とは異なり、与件文(企業の状況説明文)を読んで自分の言葉で論述するスタイルです。「時間が足りない」という声が絶えないのは、読む・考える・書く・見直すのすべてを80分に収める必要があるからです。
この記事では、事例別の分刻みタイムラインと配点から逆算する時間の公式を中心に、合格者の方の体験談や受験対策書をもとに整理した内容をまとめています。
4科目で構成
制限時間
(合計400点)
(60%以上)
二次試験の4つの事例と出題テーマ
事例Ⅰ〜Ⅳはそれぞれ出題テーマが異なります。どの事例を解いているかを意識するだけで、解答の方向性をかなり絞りやすくなります。また、事例ごとの「読み方のコツ」も変わってくるため、特性を先に把握しておくと時間管理の助けになります。
設問数と配点から逆算する時間の公式
「どの設問にどれだけ時間を使うか」を感覚で決めていると、気づいたときには残り10分という状況になりがちです。あらかじめ設問数から1問あたりの上限時間を計算しておくと、メリハリのある時間配分が可能になります。
80分のうち、読む時間(約20〜25分)と見直し時間(約10分)を引いた約45〜50分が「書く時間」の目安です。この45〜50分を設問数で割ると、1問あたりの最大投資時間が見えてきます。
| 設問数 | 書く時間の目安 | 1問あたりの最大時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 3問構成 | 約45分 | 約15分 | 1問の配点が大きい傾向 |
| 4問構成 | 約45〜50分 | 約11〜13分 | 最も多いパターン |
| 5問構成 | 約45〜50分 | 約9〜10分 | 1問ずつが比較的短め |
| 6問以上 | 約45分 | 約7〜8分 | テンポを上げる必要あり |
配点の大きい設問(例:20点・25点)には上限時間の1.5倍前後を投資し、配点の小さい設問(例:10点)は上限を厳守してさっさと次に進む意識が有効とされています。問題用紙の配点表示は必ず確認するようにしてください。
事例別・分刻みタイムライン
「読む・考える・書く・見直す」を80分に収めるために、各フェーズをいつ終わらせるかを事前にイメージしておくことが重要です。以下は、参考書や合格者の方の体験談をもとに整理した、事例別の目安タイムラインです。
事例別「推奨時間配分」の目安
80分の中で「読む・考える・書く・見直す」を完結させる必要があります。以下は各事例の特性を踏まえた時間配分の一例です。合格者の方や受験対策書で紹介されている目安を参考に整理しました。あくまで参考として、演習を重ねながら自分のリズムを見つけていくことが大切なようです。
※ 上記は参考例です。設問数・与件文の長さは年度や事例によって異なります。自分のペースを過去問で確認しながら調整してみてください。
80分を「3つのフェーズ」で考える
時間配分を意識するうえで、「読む→考える→書く」という3フェーズを意識的に分けると整理しやすくなるようです。初学者のうちは「読みながら考えながら書く」という流れになりがちですが、フェーズを分けることで作業の漏れや無駄な迷いが減るとのことです。



事例Ⅳだけは「計算」が主役なので、他の3事例と同じ感覚では時間が足りなくなるケースが多いそうです。計算に慣れるまで、事例Ⅳだけ別メニューで練習するのが良いと聞いています。まだこれから実感していくところですが、早めに意識しておこうと思っています。
与件文の読み方と時間の使い方
二次試験の与件文は、年度や事例にもよりますが一般的に1,500〜2,000字程度と言われています。問題用紙の文字をゆっくり読む速度を1分あたり500字とすると、1回通読するだけなら3〜4分で済む計算です。
ただし、マーキングしながら設問との対応を考えながら読む「精読」では、その2〜3倍の時間がかかります。「さっと読んだつもりが内容を忘れていた」「後で読み直して時間を取られた」というパターンを避けるために、合格者の方の体験談では「2段階読み」を推奨する声が多いようです。
通読で全体像を掴んでいると、精読の際に「この記述が第2問の根拠になる」という判断が速くなります。最初から精読一本で進めるより、結果として時間を節約できるケースが多いとのことです。
時間切れを防ぐ3つの習慣
時間切れになる主な原因は、「読みすぎ」「考えすぎ」「1設問への集中しすぎ」のいずれかであることが多いようです。演習の段階から以下の習慣を意識しておくと、本番での焦りを防ぎやすくなると言われています。
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時計を手元に置き、フェーズごとに時刻を確認する
「20分後に読み終える」「45分後に書き始める」など、具体的な時刻を決めておくと感覚的なズレを修正しやすくなるとのことです。腕時計は会場への持参が必要です。 -
1設問あたりの「最大時間」を決めておく
全設問数で均等に割った時間(例:4問なら1問あたり最大12分)を目安とし、それを超えたら次の設問に進む判断も大切だとされています。後で戻れる場合は余白にメモを残しておくと安心です。 -
過去問演習は「本番と同じ80分」で行う
90分かけたり途中で止めたりする練習は本番との感覚の乖離が生じるようです。制限時間を守った演習を重ねることで、80分の時間感覚が身につくのが近道と言われています。
よくある時間の使い方ミスと対処の考え方
受験経験者の方の声や対策書で紹介されている「よくある時間のロスパターン」をまとめました。事前に把握しておくだけで、本番での対処がしやすくなるとのことです。



「こういうパターンで時間を失いやすい」と事前に知っておくだけで、本番での焦り方がかなり違うと思います。演習のたびに「今回はどのパターンが出たか」を振り返る習慣が大切、と合格者の方がよくおっしゃっています。私もこれから実践していくつもりです。
まとめ:80分を自分のリズムで使いこなす
時間配分は「正解」というより「自分に合った最適解」を演習の中で見つけていくものです。今回の内容を振り返ります。
- 二次試験は事例Ⅰ〜Ⅳ、各80分・100点満点(合計400点)で構成される
- 設問数から「1問あたりの最大時間」を事前に計算しておくと、メリハリのある配分が可能になる
- 事例Ⅰ〜Ⅲは「設問先読み→通読→精読→骨子→記述→見直し」の順が基本の流れ
- 与件文は「通読(3〜5分)+精読(15〜20分)」の2段階読みが時間効率を高める
- 事例Ⅳは計算が主体のため、他の3事例とは別の時間感覚で臨む(計算見直し時間を厚めに)
- 時間感覚は本番同様の80分制限での演習を重ねて身につけていく(とのこと)
- ミスのパターンを把握し、演習ごとに改善を積み重ねる









