2次試験 事例I(組織・人事)解法フレームワーク|設問パターンと解答構成を図解で整理

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2次試験の事例Iは「組織・人事」がテーマで、最初は何を書けばいいのかまったくわからなかったです。与件文を読んでもどこが重要なポイントなのか掴めないし、解答もふわっとしたことしか書けない。でも「設問パターンに対応する解答フレーム」を整理したら、与件文のどこに注目すればいいかが見えるようになってきました。

高頻度難易度 ★★★
目次

事例Iの特徴と基本方針

2次試験の事例Iは「組織・人事を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」です。与件文には中小企業の歴史・組織変遷・人材課題が描かれており、「なぜその問題が起きたか(原因)」→「どうすべきか(解決策)」の流れで解答することが基本です。

事例Iの解答で使いやすいキーワード群
組織系:権限委譲・分権化・部門間連携・コミュニケーション・意思決定の迅速化・組織の硬直化
人事系:採用・配置・能力開発・評価・報酬・モチベーション・人材育成・定着率
戦略系:経営資源の集中・選択と集中・事業ドメイン・コアコンピタンス・外注化・内製化

頻出の設問パターンと解答フレーム

① 強み・成功要因を問う設問

問われ方:「A社の競争優位の源泉は何か」「なぜ業績が維持できたか」

解答の型:与件文の強みを「ヒト・モノ・カネ・情報・組織」で整理して記述

  • 技術力・ノウハウ・ブランド(モノ・情報)
  • 長年の顧客関係・信頼(情報)
  • 熟練した人材・職人技術(ヒト)
  • 組織の一体感・経営者のリーダーシップ(組織)
VRIO分析コアコンピタンス
② 組織体制・構造の設問

問われ方:「どのような組織体制が適切か」「事業部制を採用する理由は何か」

解答の型:組織形態の特徴を踏まえ、A社の状況(多角化・規模・専門性)と対応させる

  • 機能別組織:専門性の集積・コスト効率に優れる
  • 事業部制:権限委譲・迅速な意思決定・利益責任の明確化
  • マトリックス:専門性と市場対応の両立(管理が複雑)
機能別組織事業部制権限委譲
③ 人材育成・採用の設問

問われ方:「人材育成の課題と対応策は何か」「新規事業に向けた人材確保の方法は」

解答の型:課題(何が不足しているか)→施策(OJT・OFF-JT・外部採用)→期待効果

  • OJT:現場での実践的育成。即戦力化・ノウハウ継承
  • OFF-JT:体系的知識習得・資格取得支援
  • 中途採用:即戦力・新たな視点・専門スキル
  • 評価制度の整備:公平性・透明性の確保 → モチベーション向上
OJT能力開発定着率
④ モチベーション・活性化の設問

問われ方:「従業員のモチベーションを高めるための施策は」「組織の活性化策を述べよ」

解答の型:理論(マズロー・ハーズバーグ・マグレガー)と具体施策を結びつける

  • 内発的動機づけ:職務充実化・権限委譲・自律性の付与
  • 外発的動機づけ:報酬制度・インセンティブ・表彰制度
  • 心理的安全性:失敗を許容する組織文化・風通しの良さ
動機づけ職務充実権限委譲
⑤ 組織改革・戦略転換の設問

問われ方:「事業承継に際して経営者がとるべき施策は」「新規事業展開での組織課題は」

解答の型:変化の必要性→現状の課題→具体的変革施策→期待効果

  • 事業承継:後継者育成・権限の段階的委譲・社内の信頼醸成
  • 多角化時:組織の柔軟化・専門人材の採用・新評価制度の構築
  • 共通:コミュニケーションの活性化・経営理念の浸透
事業承継変革管理経営理念

事例I 解答プロセス(4ステップ)

1
設問を先に読む(2分)
設問のキーワードと問われている内容(強み/課題/施策)を把握。「何を与件文から拾うべきか」の着眼点を先に決める
2
与件文を読みながら根拠に印をつける(15分)
強み(青マーカー)・課題(赤マーカー)・変化・数字に印。各段落が「過去・現在・未来」のどの時制かを意識する
3
設問と与件根拠を対応させる(5分)
各設問に対して与件文のどの部分が根拠になるかを対応付け。「設問で問われていること=与件文に書かれていること」の原則を守る
4
解答を構成して記述する(40分)
「~のため(原因)、~することで(施策)、~を実現できる(効果)」の型を使う。解答の冒頭で結論を述べ、理由・根拠を続ける

与件文のチェックポイント(事例I特有)

着目点なぜ重要か関連する設問パターン
創業からの歴史・転換点強みの源泉・現在の組織課題の原因が歴史に隠れている強み・成功要因、組織の課題
経営者のリーダーシップ・代替わり意思決定の集中・権限委譲の必要性・後継者問題のシグナル事業承継、組織改革
従業員の属性・離職・モチベーション人材育成・評価制度・採用の課題と直結人材育成、モチベーション
組織の分断・縦割り・連携不足設問で「改善策」を問われる際の根拠組織体制、活性化策
外部環境の変化(業界・競合)「なぜ改革が必要か」の背景として使える戦略転換、新規事業

解答で使う頻出フレーズ

原因・課題を述べる:「〇〇が不足しているため」「〇〇に依存していることで」「組織が硬直化しているため」
施策を述べる:「権限を委譲し」「横断的なプロジェクトチームを編成し」「OJTにより現場で育成し」
効果を述べる:「意思決定を迅速化できる」「従業員のモチベーションを高められる」「組織の一体感を醸成できる」
事業承継系:「後継者への段階的な権限委譲を通じて」「経営理念の継承と従業員の信頼確保により」

過去問で確認する

  • 事例Iにおける「組織の活性化策」を問う設問への解答として適切な内容を構成せよ。(フレームワーク活用)R5年度 事例I
  • A社が事業承継を円滑に進めるうえで、組織・人事面で取り組むべき課題と施策を述べよ。R4年度 事例I 類題
  • A社の経営上の強みとして与件文から読み取れることを整理し、その持続的競争優位の源泉を説明せよ。R3年度 事例I 類題

まとめ

事例Iのテーマ:組織・人事。「なぜ問題が起きたか(原因)→どうすべきか(施策)→何が実現するか(効果)」の型
頻出パターン:強み・成功要因/組織体制/人材育成/モチベーション/組織改革の5パターン
解答プロセス:設問先読み→与件文マーキング→根拠対応→記述の4ステップ
重要原則:解答の根拠は必ず与件文から。知識の押し付けではなく「与件文+知識の融合」

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この記事を書いた人

中小企業診断士試験勉強中のアラフィフシングルマザーです。
大学卒業後から現在まで、数々の失敗をしながらずっと自営業として試行錯誤を重ねてきました。
もっときちんと経営やビジネスの知識を身につけて、将来は他の事業者の方のお役にも立てたらいいな、と思うようになり、中小企業診断士の試験に挑戦中です。

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