2次試験 事例III(生産・技術)解法フレームワーク|設問パターンと解答構成を図解で整理

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事例IIIで「生産管理の改善策を述べよ」という設問を見たとき、正直どこから手をつければいいかわかりませんでした。でも与件文をよく読むと、リードタイムが長い・在庫が多い・段取りに時間がかかるなど、具体的な課題がぎっしり書いてある。「与件文に散りばめられた課題を、生産管理の用語で構造化するのが事例IIIなんだ」と気づいてから解きやすくなりました。

必出難易度 ★★★
目次

事例IIIとは何を問われているか

2次試験 事例III は中小製造業の生産管理・技術戦略がテーマです。主人公はC社(機械・食品・部品加工などの製造業)。設問の軸は「生産上の問題点を特定し、改善策を論じる」ことです。

事例IIIの解答構造
問題点の特定
与件文に隠れている「リードタイム・在庫・品質・段取り・情報共有」の5カテゴリで問題を整理する
原因の分析
なぜその問題が起きているか。与件文の記述(「属人的」「計画なし」「情報共有不足」など)を根拠にする
改善策の提示
問題・原因に対応した具体的な対策を提示。生産管理の用語(標準化・平準化・かんばん等)を使って説明
期待効果
「リードタイム短縮」「在庫削減」「品質安定」「コスト低減」などの定量・定性効果を示す

与件文から読み取る5つの課題カテゴリ

① リードタイム・納期問題

製品が完成するまでの時間が長い・納期を守れない問題

  • 工程間の待ち時間が多い
  • 工程のボトルネックが存在する
  • 受注から着手まで時間がかかる
② 在庫問題

材料・仕掛品・完成品の在庫が多すぎる状態

  • 需要予測が不正確でまとめ生産
  • 調達リードタイムが長く安全在庫過多
  • 滞留在庫・デッドストック
③ 品質問題

不良品・手直しが多く品質が安定しない状態

  • 作業標準書がない・属人的
  • 検査が不十分・後工程で発見
  • 原材料の品質ばらつき
④ 段取り・準備問題

生産切替に時間がかかり稼働率が上がらない

  • 多品種少量なのに段取りが長い
  • 段取り作業が標準化されていない
  • 内段取りと外段取りが混在
⑤ 情報共有・計画問題

各工程・部門間で情報が連携されていない

  • 生産計画が属人的・口頭のみ
  • 営業と製造の連携が不足
  • 受注情報が現場に届かない

設問タイプと解答の方向性

設問タイプ解答のポイント
問題点を述べよ5カテゴリ(リードタイム・在庫・品質・段取り・情報)から与件文に沿って列挙。「〜という問題がある」と断言する
改善策を述べよ問題点と1対1で対応した解決策を示す。生産管理用語(標準化・平準化・かんばん等)を積極使用
新規事業・受注拡大の課題C社の強みが新事業に生かせるか+生産面で何が課題かを論じる
外部連携・サプライチェーン調達先・協力工場との関係強化。情報共有・発注ロット・リードタイム短縮の観点

4ステップ解答プロセス

Step 1
設問要求の確認(問題点か改善策か)

「問題点」「課題」「改善策」「方策」など設問の動詞を確認。複数を一度に聞かれている場合は対応関係を整理する。

Step 2
与件文を5カテゴリでマーキング

リードタイム(赤)・在庫(青)・品質(緑)・段取り(橙)・情報共有(紫)など色分けしながら読む。問題の根拠になりそうな文に印をつける。

Step 3
問題点と原因を対応させる

「〇〇という問題(結果)← 〇〇という状態(原因)」を箇条書きでメモ。設問数に合わせて絞り込む。

Step 4
改善策を「原因の排除」として記述

「原因が〇〇なので、〇〇を実施し(具体策)、〇〇を改善する(効果)」の3点セットで論述。生産管理の専門用語を使う。

使いやすい生産管理用語一覧

リードタイム短縮:工程集約・並行作業化・段取り時間短縮(SMED)・ボトルネック工程の能力増強
在庫削減:適正在庫管理・発注点方式・かんばん方式・EOQ見直し
品質改善:作業標準書整備・自工程完結・ポカヨケ・QCサークル活動
段取り短縮:内段取りの外段取り化・段取り手順の標準化・治具の整備
情報共有:生産管理システム導入・見える化(生産進捗ボード)・定例情報連携会議

頻出フレーズ集

  • 問題点〇〇が標準化されていないため、作業者によってばらつきが生じ、〇〇という問題が発生している。
  • 原因〇〇の情報が工程間で共有されていないことが、〇〇の遅延を招いている。
  • 改善策〇〇を標準化・マニュアル化し、技能の形式知化と教育を徹底する。
  • 改善策生産計画を見える化し、各工程が進捗状況を共有できる体制を整備する。
  • 効果これによりリードタイムを短縮し、納期遵守率の向上とコスト削減を実現する。

まとめ

事例IIIの構造:問題点(与件文の根拠)→ 原因 → 改善策 → 効果の4点セット
5カテゴリ:リードタイム・在庫・品質・段取り・情報共有で与件文を整理する
生産管理用語:標準化・平準化・SMED・かんばん・自工程完結・ボトルネックを使いこなす
注意点:与件文の根拠なく「一般論」の改善策を書くと点が取れない。必ず「与件文の〇〇という記述から」の流れで論述する

関連記事:事例I(組織・人事)フレームワーク 事例II(マーケティング)フレームワーク 事例IV(財務)フレームワーク JIT生産・かんばん方式

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この記事を書いた人

中小企業診断士試験勉強中のアラフィフシングルマザーです。
大学卒業後から現在まで、数々の失敗をしながらずっと自営業として試行錯誤を重ねてきました。
もっときちんと経営やビジネスの知識を身につけて、将来は他の事業者の方のお役にも立てたらいいな、と思うようになり、中小企業診断士の試験に挑戦中です。

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